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個人事業主が青色申告をするメリットとは

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個人事業主として開業する場合は、開業から1か月以内に税務署に個人事業主の開業届を提出します。

また、所得税の青色申告をする場合は、開業日から2か月以内に税務署に青色申告承認申請書を提出しなければなりません。

本記事では、個人事業主が青色申告をするメリットについてまとめています。

青色申告とは

青色申告とは、収入や経費に関する日々の取引の状況を記帳し、その記録に基づき、所得金額と税額を計算し、確定申告を行う制度です。

確定申告は、青色申告を選択することで、税制上の特典(控除)を受けることができるなどのメリットがあります。

これから、個人事業主として開業するのであれば、青色申告一択でいいと思います。

ただし、税務署に青色申告承認申請書を提出していなければ、青色申告をすることはできないので忘れないようにしてください。届け出を忘れてしまうと白色申告をすることになります(青色申告の恩恵を受けることができなくなります)。

青色申告承認申請書の提出期間は開業日から2か月以内

青色申告をするメリット

青色申告を選択するメリットは、次の4つです。

  • 65万円の特別控除を受けることができる
  • 赤字を翌年に繰り越すことができる
  • 青色事業専従者の給与を経費にできる
  • 30万円未満の固定資産を一括で経費にできる

それでは順番に説明していきます。

65万円の特別控除を受けることができる

青色申告を選択する最大のメリットは、65万円の特別控除を受けられることです。

次のとおり、いくつか要件があります。これらの要件をクリアするのであれば、控除額を大きくしてあげるよ、というイメージでしょうか。

  • 事業所得または不動産所得であること
  • 複式簿記で記帳していること
  • 貸借対照表と損益計算書の添付をすること
  • 期日内に申告をすること
  • e-Taxによる電子申告をすること

赤字を翌年に繰り越すことができる

もし、事業が赤字となってしまった場合であっても、その赤字を翌年に繰り越すことができ、翌年以降の黒字分と相殺することができます。

例えば、今年(1年目)、事業が軌道に乗らず100万円の赤字が出た場合、この赤字100万円を翌年(2年目)に繰り越すことができます。もし、翌年(2年目)、黒字100万円であれば、1年目の赤字100万円が繰り越しできるため、相殺して、2年目の所得は0円とすることができます(課税所得を減らすことができるということ)。

この赤字を繰り越す仕組みを純損失の繰越控除と呼んでいます。

赤字分は3年間繰り越すことができる

青色事業専従者の給与を経費にできる

個人事業主として事業をする場合、配偶者に仕事を手伝ってもらうケースもあるかと思います。

その場合、その配偶者を青色事業専従者として、給与を支払えば、その分を必要経費にすることができます。

つまり、同じ財布で生活している家族の中でお金の移動があるだけにも関わらず、配偶者に対する給与を必要経費にすることができ、課税される所得を減らすことができるということです。

ただし、青色事業専従者になるためには、次の条件を満たしている必要があります。

  • 生計を一にする配偶者や親族であること
  • 6か月以上事業に従事していること
  • その年の12月31日で15歳以上であること(学生不可)
  • 給与が仕事内容に対し適正な金額であること
  • 青色事業専従者給与に関する届出書を税務署に提出していること

また、青色事業専従者となると、扶養控除や配偶者控除は受けることができなくなります。

そのため、青色事業専従者として配偶者への給与を必要経費としたほうがいいのか、扶養控除や配偶者控除を受けたほうがいいのかは、しっかりと見極める必要があります。

30万円未満の固定資産を一括で経費にできる

青色申告では、30万円未満の固定資産税であれば、一括で経費にすることができます。

白色申告では、10万円以上の固定資産は定められた耐用年数にしたがって原価償却しなければならないので、青色申告のほうが、原価償却の選択肢の幅が広がるということになります。

所得が多い年であれば、固定資産を一括で経費にすることで、課税所得を低く抑えることができます。

また、反対に所得が少ない年であれば、減価償却を複数年に分けて計画的に経費を計上することも可能です。

まとめ

青色申告をするメリットについてまとめてみました。

複式簿記で記帳しなければならなかったり、貸借対照表や損益計算書が必要になったり、手間や時間もかかるかもしれませんが、メリットのほうが大きいと感じましたので私は青色申告を選択しました。

まだ、事業1年目で確定申告を経験しておりませんが、なんとか65万円の特別控除が受けられるように来年の確定申告は頑張りたいと思います。

それではまた。